Congratulations, by the way
久しぶりに夜更かし読書。
Congratulations, by the wayというタイトルで発売されている、もともとアメリカのシラキュース大学の卒業式でのジョージ・ソーンダーズのスピーチ。
“What I regret most in my life are failures of kindness.”
人生で最も後悔していることは、昔やった無茶や恋愛の失敗ではなく、優しくなりきれなかったことだと。
変わった転校生のエレンちゃんが、いじめられまではしないでも、居心地悪そうにしているのを筆者は分かっていたが、助けてあげなかった。正確には、ちょっと庇ってあげたりと、優しい方ではあったが、優しくなりきれなかった。そうしてある日エレンは突然転校してしまい、話はそれでおしまい。それを42年経った今も後悔している。
人は不安や野心のせいで、優しさを端に追いやってしまうけど、本当に大切なことは人に優しくあること。優しい人になることに比べたら、その他のことは大したことではない。
なんだか今日の心にとてもスッと吸い込まれていくような本。レビュー見たらオーストラリア人だけ軒並みめちゃくちゃ酷評してて笑ってしまった。意外とシビアなのかな、そりゃ砂漠で生きてるもんな、、、