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そうか、もう二年も経つのか
君が突然亡くなって
私はその知らせを異国で受け取って
今すぐ帰ろう、なんて絶対に言ってくれない彼を横目に
こんな情緒なく明るい海なんかより
黒い服を着て、誰かが泣くのにつられて罪悪感なく泣いてすっきりできるような
あの町の小さな葬儀場にいた方がどんだけマシだって、そんな自分最低だって
本気でそう思ったあの日から そうか、もう2年も経つのか
拝啓 天国の君へ
そっちはどうですか、友達はできましたか
君との思い出、正直そんなになくて
たぶん君がこんなに早くそっちに行かなかったら
思い出すこともなかったと思うんだけど
幼稚園のときは鶴の折り方を教えてくれてどうもありがとう
またいつか会うことがあれば、もうちょっといろいろ話そうね